6つの音色

彼らの音楽が大好きだ

君がいない 歌割り考察

 

こんにちは。

 

THE VIBES発売から約2週間!(え、もうそんな経った…?)いつも通り良い曲たくさんで迷ったのですが、まずは THE VIBESのうやむや枠、『君がいない』の歌割り考察していきたいと思います!フィギュアぶりの全編アニメーションMVがYouTubeに唐突にアップされた点も、うやむやを彷彿とさせますね!


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さらにTHE FIRST TAKEでも!!まさかこの曲とは思ってなかったので驚き!!


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まず曲調に驚きましたが、挑戦し続けるSixTONESらしい、といえばらしい曲かもしれません。うやむや枠だし、歌詞通りの切ないバラードではないんだろうな…と思ってましたが、想定を軽く上回ってくるのが我らがSixTONESですね!!

 

では、歌割りを見ていきましょう!

※『君がいない』 作詞・作曲・編曲:Zembnal
蛍光ペンっぽい太めのラインが主旋律(色はメンカラ、全員部分は色なし)、マジックペンぽい細めのラインがハモリ(文字の上なら上ハモ、下なら下ハモ)

 

 

歌詞自体はSixTONESお得意?の未練たらたら失恋ソング。ですが、気になったのは歌い方!特に京ジェ。これまでも『シアター』や『雨』等、特徴的な歌い方の曲はありましたが、それらを経てのこの曲か…と。曲調は前2曲と全く異なりますが、歌い方のチャレンジ度合いは同じか、それ以上じゃないでしょうか。

 

 

そしてオクターブ・サンドイッチ!(また勝手な名称を…正式な音楽用語じゃありませんのであしからず)

「ただ伏せって~」と「Lonely Sunday~」のところ。これまでもサンドイッチ(上ハモ+主旋律+下ハモ)やオクターブユニゾンはありましたが、ついに3段オクターブきた!!

今回の組み合わせは以下の通り。
きょも(オク上)+ジェシー(主旋律)+北斗(オク下)
きょも(オク上)+北斗(主旋律)+(オク下)

声域の異なる複数人で歌う、グループだからこそ出来る歌割りですね。今回の曲だと上ハモがめちゃ高い。F#5にしっかり歌詞のっけて滑らかに歌えるって…京本さん流石です。

 

そしてこの曲、構成も面白い。

1番にBメロが無く、ゆごじぇのAメロ、ほくじゅりのA’メロ後、そのままサビに入ります。しかもラスサビ後に再びAメロ出現!しかも曲終わりが結構ぶつ切りで、そのまま冒頭に戻ってエンドレスに曲が続くかのような終曲になっています。私がブログ執筆にあたってループ再生しまくってるせいかもしれませんが…。

文章だとわかりにくいので、図にするとこんな感じです。ちゃんと調べてませんが、結構珍しい構成なのではないでしょうか。


~補足~
※メロディーは若干異なりますが、ベース音もビートも変わらないので、ほくじゅりソロはA’と認識する方が妥当かな~と思います。一番最後のきょもしん部分をBメロと捉えるべきかどうかは疑念が残りますが…。歌詞カードでもパート分かれてないし、A’でいいような気がするけど…。
※2番の樹ソロパート「~」も大サビとしていますが、後半は先ほどBメロと捉えるべきか…と書いたきょもしんパートと同じメロディー(こーちソロ)。
※ちなみに、SixTONESの曲で一般的な構成は『彗星の空』や『Only Holy』があります。落ちサビなかったり、微妙な違いはありますが。

 

どれがAメロでどれがBメロなのか…等については、専門家ではないので正否はわかりません(有識者の方、ぜひご教示ください!)。が、Aメロ(A’含む)が4回あり、6人分のソロと全員ユニゾンを聞くことができます。しかも、アウトロも全員ソロ1回ずつ。構成だけでなく、歌割りも面白いですね!

また、Aメロソロは2人ずつ3つのブロックに分かれていますが、その組み合わせも興味深い。
まず、中~高音のゆごじぇ、低音ほくじゅり、高音きょもしんに分かれていて、声(の重心)の高低を活かした歌割りになっていると感じます。※声の重心の高低については以前のブログをご参照ください。ラップは正しい音程拾える自信が無いのですが、Aメロに関して言えば、ゆごじぇG#3、ほくじゅりD#3、きょもしんB3に聞こえます。

声質の観点で見ても、ゆごじぇ&きょもしんは親和性が非常に高いコンビ。ほくじゅりは声質全然違うけど、しっかり高さ合わせて違和感出ないようにしている気がします。というか今回のアルバムのユニットの組合せ!ついでにアウトロで同じ歌詞を歌う組合せでもあります。そもそも、アウトロソロがクレジット順なのはスタッフの遊び心か…?

後ろに聞こえるベースやビートに注目しても面白いです。イントロ・Aメロ・アウトロはずっと同じベースが聞こえてますし、伴奏部分のパターンが非常に少ない曲ですね。

 

 

ここまで長々書いてきましたが、『君がいない』で一番私が注目しているポイントは前述したいずれでもなく、”歌詞の無い部分”。

これまでも人人人やGood Times等で、ジェシーのアドリブ力・アレンジ力は実感してきましたし、ライブでもどんどんアレンジの機会が増えています。
…が、今曲はジェシーだけじゃありません。例えば冒頭、ジェシーは言わずもがなですが、北斗のため息&咳払いに始まり、ジェシーソロ中も誰かのhohoみたいな声、ジェシーソロ終わり髙地ソロとの間に樹のYeah、髙地ソロ中にも樹の声が聞こえますし、Aメロはソロ裏でずっと他のメンバーの声が聞こえます。

さらに、間奏では全員でAh~Oh~みたいなパートがありますし、サビの裏はずっとAyy~Oh~みたいなのがバックミュージックのように入っています。

つまり、1曲を通してずっと歌詞に無いパートが多用されているんです。だから私はこの曲を“人の声の可能性を最大限活用した曲”だと思っています。もっと言うなら”音の可能性を広げる曲”。画像には全く反映させていませんので、ぜひ宝探し(?)的な感じでいろんな”音”を探してみてください!

先ほどこの曲は伴奏部分のパターンが非常に少ないと書きましたが、伴奏自体は少パターンでも、そこへ乗せるいろんな声・音で遊んでいる曲とも言えますね。

 

 

 

 

逆に面白いのがTHE FIRST TAKE。


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前述の通り、この曲はメンバー6人の声をまるで楽器のように扱い、重ねることでこの曲の深み、面白さを出しています。それに対してTFTは一発撮りで重ねることはできません。だからこそまさかこの曲をTHE FIRST TAKEでやるとは思わなかったんですよね。

が、実際聞いてみたら、重ねてある個々のソロ裏やサビ裏のパートこそなかったものの、ジェシーは流石のアレンジっぷりですし、Dメロ前のAh~Oh~は全員で歌ってました。(冒頭フェイク直後のソロどうすんの?って思ってたらきっちり両方キメてくるジェシーに脱帽)
何より、CDではよく聞こえなかったハモリが聞こえたり(主にサビの下ハモ北斗。CDでは下ハモの存在自体はっきりしないんですが、これをわざわざアレンジで入れたとは考えにくいので、元からあるものとして図には記載しています)、CDにはない2Aの「Boring, Boring」を全員で歌うアレンジとか、聞き比べても非常に面白いと思いました。CDにはCDの、TFTにはTFTの良さがある。当たり前のことですが、これを立て続けに双方向から魅せてくるSixTONES陣営!やられた~!

 

さて、次はどの曲のブログ書こうかな…。